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須藤先生のご好意により、事務所メンバーで最高裁見学。
最高裁判所正門に到着したら、
案内をしてくださる秘書官の方が待っていて下さった。
正門、正門前広場を通り、正面玄関から最高裁の建物内へ。
入った正面が【大ホール】なり。
図書館も見学する関係上、貴重品等を除き、
手荷物は秘書係の方に預けて見学開始。
朝から妙にハイテンションの小生
日記も長いよ。
覚悟は良いかい?
【大ホール】
大法廷の前にあるスペース。
特に用途は決まっておらず、
社会科見学の集合場所、職員の避難訓練集合場所、
退官される裁判官を見送るセレモニー等に使用されているとの事。
吹き抜けとなっているこの空間。
2階部分にはちょっとしたバルコニーみたくなっており、
退官される裁判官と残られる裁判官が、バルコニーで最後の歓談をされる。
歓談後、退官される裁判官のみ1階の【定礎石】付近に立ち、最後の挨拶。
そして、1階大ホールに集まった裁判所職員と、
2階バルコニーの裁判官らに見送られて去ってゆくそうな。
大ホール内のブロンズ【テミス像】
ギリシャ神話にて法の女神。
公平さや、外見に惑わされない象徴として、
目隠しをした姿で描かれることが多いのだが、
ここのテミス像は目隠し無し。
しかもお顔はお釈迦様の様。
秘書官の方も「外国の方には良く驚かれる」との事だが、
お釈迦様は外見に惑わされない方だから、目隠しは無いとの事。
大ホール正面の【樹木のような模様】
昔、ドイツ(?)では裁判は
森の中で行われていたということをイメージしたとか。
・・・でも説明ちょっとうろ覚え。
【大法廷】
そのすじでは有名な、大法廷の特徴。
1)検察、被告弁護人席が裁判官の方を向いている。
2)証人席がない。
→拘留されてない被告が出頭した場合、傍聴席に座ることになるそうな。
3)検察、被告弁護人席が逆。
→旧庁舎のなごり。
発言はすべてマイク使用。
法段手前にある書記官席には全席のマイク操作ボタンがあり、
裁判官の指名により、書記官が該当席のスイッチをON。
ちなみに両サイドの廷吏席も操作ボタンがいっぱい並んでおり、
こちらは法廷内の照明や、裁判官が入廷する正面扉開閉のスイッチがあった。
裁判長席(15席の真ん中)机の裏には、非常ボタンも常備。
【裁判官控え室】
開廷前の控え室、および、審理を中断して合議するスペース。
秘書官の方と日程調整中、
「何かご希望はございますか?」というお言葉に甘えて
僭越ながらも私がリクエストさせていただきました(>人<)
ちなみに入室OKだが、写真撮影はNG。
イメージ的には国会議事堂の大臣室?
裁判長を中心にコの字型にイスとローテブル。
テーブルには各裁判官のネームプレート。
あとは、専用のトイレつき。
【第二小法廷】
須藤先生が所属されている法廷。
ちなみにこちらも控え室を見せていただいた。
【第二小法廷裁判官控え室】
第二小法廷に所属している裁判官は5名なので、イス・テーブルも5組。
事件ごとにメインを担当する裁判官は異なるが、控え室の席は固定。
控え室内にはロッカーもあり、秘書官の方が開けて下さると
須藤先生の法服(シルクのオーダーメイド)があった。
白檀か何かか?須藤先生独特の香りがあるので、
法服からもするか?と他の事務局さんと嗅いできた。
・・・でも、よく分からなかった。
【第二小法廷書記官控え室】
裁判官控え室からまた別のドアを開けると、
担当書記官の控え室。
裁判官控え室は豪華な造りなのにたいし、
こちらは一気に普通の事務控え室。
ちなみに壁には、法廷内の音声を録音する機械があったが、
録音媒体はカセットテープ。
更に別の扉を開けると職員エリアの廊下に出て、
突き当たりのドアを開けると、再び第二小法廷へ。
ぐるーっと1週。
書記官はこちらの扉から入廷するそうな。
【最高裁判所図書館】
国会図書館の分室の扱いとか。
平成18年(?)から法曹関係者、及び学術研究目的とした方にも一般開放。
図書館内には法学者ボアソナードのブロンズ像。
授業で良く聞いた名前だが、お顔を拝見するのは初めて。
内心「あっ、どうもはじめまして。」と挨拶してしまった。
壁には、旧庁舎(元々は大審院)大法廷に掛かっていた
堂本印象の「聖徳太子憲法御宣布」ほか2枚の絵が飾ってあった。
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法廷でのんびりしすぎたのか、ここで約束の時間になったため、
図書館案内を中断して、須藤先生の執務室へと向かう。
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【裁判官執務室】
三宅坂に面した1区画が裁判官の執務室棟。
1フロアにつき執務室5室。
つまり、第一小法廷所属の5名は1階。
第二小法廷は2階、第三小法廷は3階、という配置だそうだ。
細い廊下を抜け、秘書官、秘書係の方の執務室の先が裁判官控え室。
・・・広い。うちの事務局より広い。
須藤先生のデスクのほか、応接セットが2組。
テレビ、安楽椅子、プラズマクラスターの空気清浄機。
これらは主に備え付けだそうだ。
ちなみにテレビはシャープ製だった(ハズ)。
執務室内には専用のトイレ。
「いろんな人がココを訪れたけど、
トイレ見せてくれといわれたのは初めてだよ。」
と須藤先生。
数え方にもよるが、今抱えてる案件は400件くらいとの事。
最高裁長官ともなれば、庁舎内にもSPがついてまわるそうで、
園遊会でも天皇への挨拶やら、
宮中にかかわるしきたりにかかわり大変との事。
最高裁判事就任のさいにも、周りから激務だと脅されたが、
本人にとっては以外と快適に過ごしていらっしゃるそうな。
須藤先生付きのスタッフとしては、
秘書官1名、秘書係1名、運転手1名の計3名。
秘書官、秘書係の方は、
須藤先生が就任されるのにあわせて、辞令があったそうな。
ちなみに須藤先生は就任されたのは
前任者の定年となる誕生日にあわせて。
つまり4月1日ではない。
おそらくこのまま退官されるまで一緒にお仕事をされるだろうとの事。
事件ごとの担当書記官は、事件を受付ごとにローテーションだそうだ。
なので、時には連続して同じ方が担当したりする。
最高裁内には記録室とかはなく、
高裁から上がってきた記録も必要分のみ抜き出し、コピーを取り、
最終的にはまとめて高裁に返すそうな。
裁判官のお昼は出前を取ったり、
秘書官の方とかは、1階の職員食堂を利用したりとか。
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ご好意により、通常の見学コースには含まれないところも
見せていただけて、すっごい楽しかった!!
あまりにもテンション上がりすぎたのか、
見学後、ちょっとフラフラ。
須藤先生、秘書官のA様、秘書係のS様
お忙しい中、有難うございました。