★ 無題

映画『それでもボクはやってない』　http://www.soreboku.jp/index.html
が遂に明日一般公開。
曲がりなりにも法学をかじった身。今一番見てみたい映画だったりする。

そして本日、母上様は送別会。よって父親と２人だけの夕飯と相成った。

はじめて痴漢にあったのは小学校５年生、父親と一緒に国立科学博物館へ行く電車の中だった。同世代のなかでは背が高いほうだったが、大人に比べれば未だ小さく、車内は人の壁だった。人に埋もれていたので父親は気づかず、混乱で助けも呼べず、また混雑で逃げる事も出来ない。隣駅までの約１０分間がとても長く感じられたこのとき、周りは気づいてくれない・助けてくれない事を学んだ。現に今まで、手をつかみ挙げた痴漢が、停車と同時に振り切って逃げるが、それを取り押さえる手伝いをしてくれた人は誰一人として居なかった。側にいた男性と目があっていたとしても。それが現状。

最終的に、自分の身を守るのは自分自身のみなのである。

今までそういう状況に遭遇したことないから推測でしかないが、私自身も捕物に参戦することはないだろう。体力はないし、反撃してきたら応戦するすべを持たないから。これは女性だけの理由ではないだろう。男性でも逆上し襲い掛かってくる痴漢をやり返す自信のある人はどれだけいるのだろうか？

そしてもう１つ、朝の通勤ラッシュ時、被害にあっている女性を助け、痴漢を駅員に突き出したため会社に遅刻したとする。このような場合、アナタの会社は「それはいい行いをしたね。だったら今日の遅刻は無しにしといてあげるよ」と言ってくれますか？朝一で直行しなくちゃならない取引先に言えますか？

以前ＮＨＫの「クローズアップ現代」だっただろうか。採用担当者が「社会とは理不尽なものです」と発言をするＶＴＲがあった。それを見て父親と「確かに理不尽さを感じることは否定しないが、それを断言するのはどうかと思う」と話をした記憶がある。

　　「人の悪口を言わない」
　　私に対しては別に良いとして、
　　新人さんの態度は同じグループの先輩に対し失礼な気がしてならない。

　　「人をいじめない」
　　その先輩は新人さんが辞めてしまっても惜しくないから、
　　まずい所はグループを気にせず注意してやってほしいと言う。

　　「困っている人を助ける」　
　　だが遅刻は遅刻として扱われるだろう。

　　「時間を守る」　
　　見てみないふり。関わらない。

最近、小学校の頃習った事が否定されている気がしてならない。